春彼岸
ご先祖様を偲び、好きだったお菓子を求めて西谷(にしやつ)へ………。
今月ご紹介するのは「花と歌舞伎と名水のまち おがの」の、明治12年(1879年)創業の老舗和菓子屋「信濃屋」さん。信州から武州街道(現在の国道299号)を旅してこの地に居を構えた初代が茶屋を開業したのが始まりだそうです。
暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったもので、なんとこの日は雪!
雪景色の庭を通り、風格ある佇まいの入り口から店内へ.
店内は茶室風造りで、隅に床の間、その前には風炉、釜など茶道具が。そして壁には
「全国菓子大博覧会 茶道家元賞」の褒賞状!
右手前が家元賞に輝いた「茶ぼうず」です。
こし餡を白い落雁でくるんだもので、かわいらしい、坊主頭のような形ですが、
今日の私には
「春の彼岸に降れる白雪」と映ります。
信濃屋さんといえば何といっても自家製餡の美味しさで有名です。
茶ぼうずのこし餡はやや塩味が効いていて
それが表の落雁の甘さとマッチして絶妙な塩梅。茶道家元賞受賞も納得のおいしさです。
左手奥は「秩父嶺しずく」。岩雫が一滴落ちるイメージで喉を潤す清涼感を形にしたといわれる松露です。
こちらもやはりこし餡でその周りをすり蜜で覆ったお菓子です。
周りのすり蜜の甘さが残る分、こし餡の甘さ、塩加減も、茶ぼうずとは異なるもの、工夫されたものになっています。
もう一つ、この店のこし餡の半生菓子に「麦こがし」があります。
2017年発売開始の比較的新しい商品です。麦の香が香ばしい生地と計算された餡のマリアージュ。
是非「茶ぼうず」「秩父嶺しずく」「麦こがし」三つの餡の違い、それぞれの計算されたおいしさを確かめていただきたいものです。
実は、個人的に一番好きなのは「最中」です。(左上が麦こがし 右が最中)
こちらだけ粒餡。やはり塩味が強く、「塩最中」と呼べなくもないが、とにかく絶品!と多くの信奉者を持つもの。秋の新小豆の頃から種まきの頃までの期間限定商品です。
期間限定の理由を五代目に尋ねると、理由は二つ。
一つは種まきの頃になると小豆の皮が固くなるから、もう一つは最中は湿気を嫌うから、とのこと。
うん、皮はパリッとサクッと軽い。たっぷりの粒餡に満足。
かつて西武秩父駅に出していたり、都内デパートからのお誘いもあったが、手作りのため生産量が確保できないため、撤退、固辞したと聞いたことがあります。
ほかにも12月から1月には「水ようかん」、初代からの「酒饅頭」も夏限定で味わえます。「酒饅頭」はタネを仕込むだけでも一か月かかり、ちょっと目を離しただけですぐダメになってしまう、とも五代目は語ってらっしゃいました。
「出発が茶屋なので茶の心を忘れず奉仕を心掛けたい。」自家製餡に限らず、歴代ご主人の様々な思い、こだわりが感じられる「信濃屋」さんのお菓子。お茶席やお茶会のお菓子に使用されることも多いという、素朴ながら上品なお菓子です。
緑茶抹茶は勿論、コーヒー、ホットミルクに合うことは言うまでもないこと。3月なら最中で1週間、他の半生菓子は10日間程度楽しめるのも魅力です。こんな手わざがどれも160円でいただけるなんて!!
古き良き和菓子が食べたいなと思ったら、是非ちょっと足を延ばして「信濃屋」さんの和菓子をお試しください。
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